LES TOILES DU SOLEILとは
LES TOILES DU SOLEIL(レ・トワール・デュ・ソレイユ)は、「太陽の生地」の名の通り、照りつける太陽と豊かな土壌のスペインに程近いフランス最南端の村「サン ロラン デュ セルダン」で生まれたファブリックグランドです。
この村は、州都にバルセロナを持つカタルーニャ(フランスではカタロン)と同一の文化圏で、この地域は、ミロ、ダリ、マティス、ドラン、ピカソなど多くの画家に影響を与え、多数のアート作品を生み出しました。
「カタルーニャの魅力的な文化を生地を通じて世界中に伝えたい」そんな思いから、生地の多くには、この地域の地名・人物名・建造物名が付けられています。
代表的なものは「コリウール/COLLIOURE」。地中海沿岸の美しい港町です。
地中海のブルー、赤や黄の舟、水面に映る色とりどりの街並。 その町に息づくカラーをそのままストライプにデザインしたこの生地は、世界中で人気の柄です。
そんな土地土地の美しさを忠実に再現するために、糸からこだわり、厳選された色に染めています。
そして、そのこだわりの色を半世紀以上前の織機を用いて紡ぎ、独特の風合いを今も新鮮に蘇らせています。
歴史
1860年~サン&ガルセリ社というエスパドリーユシューズの生産工場として誕生。
ジョセフ・サンが力織機を導入し、それから彼らはソールに使う縄ヒモの生産に成功しました。
サン&ガルセリ社にとって、この新工程が大きなチャンスとなり、その後すぐカタロニア全域に販路を拡げる縄底のサンダルメーカーのリーダーとなりました。
伝統的な職人の技術によって、サン・ローラン・デュ・セルダンがエスパドリーユ生産の中心地となったのです。
1939年 サン&ガルセリは、長椅子用のキャンバスでインテリアという新市場を開拓します。
1955年 リビング用リネンを生産。典型的なカタロンモチーフと色彩を取り入れたテーブルクロスやナプキンは、この地域の殆どの家庭で使われるようになりました。
1990年 躍進し続けたサン&ガルセリでしたが、景気停滞が続き、経営が行き詰まります。
1994年 カタロン出身のアンリとフランソワーズキンタの2人がこの工場を引き継ぎ、社名をLES TOILES DU SOLEILに改めました。 伝統を受け継ぐため、新しいロゴには、カタロンのシンボルカラーであるレッドとイエローを使用し、テーブルセットしている2人のカタロン女性をデザインしました。 そして、彼らは、昔のままの機械を使用することで、復活に成功したのです。
2009年 フランスの街の色、食の色、人の色など多彩なフランス文化をテーマに伝統的な製法で織り上げられた独自のストライプ生地が認められ、 フランス政府が認証するEPV(無形文化財企業)ラベルを取得しました。
現在 サン&ガルセリによって記録されていた多くの古い生地スワッチに刺激され、カタロンの伝統モチーフ、色彩を維持しながら、時代のトレンドにも適合させ、ついに10,000種以上のレシピを保有する程になりました。 今では、フランス、日本、アメリカ、ロシアなど世界にショップを展開し人々の心をとらえています。
布を織る
縦糸は、生地の柄を作るための定まった順番で装着されます。その後、織機に縦糸が設置されます。織機には、元の縦糸と糸が巧みに手で結び付けられ、軸が縦糸の間を横切り、横糸を引っ張ります。
LES TOILES DU SOLEILの生地は、これら2種類の糸の織り込みにより生み出されるのです。